東洋医学で考える不妊症
・基本は気と血
東洋医学では、人体は五臓六腑を中心として、体の基礎物質である気(エネルギー)と血が経絡という通り道を流れて生命活動が維持されていると考えられています。
女性特有の病気でも他の病気でも、まず気と血のどちらかに問題があるのか、気と血が五臓六腑のどこで問題を起こしているのか、病態の性質が冷えと熱のどちらにあるのかで、改善の方法を決めていきます。
・赤ちゃんも同じ
女性特有の月経・妊娠・出産・授乳の主な担い手は血です。しかし、血だけでは充分に機能することはできません。気の助けがあってはじめて血は力を発揮します。
3つの状態を比較
子宮筋腫 | 子宮内膜症 | 子宮腺筋症 | |
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好発年齢 | 40代 | 30~40代 | 40代 |
好発部位 | 子宮 | 骨盤・卵巣 | 子宮 |
症状 | 過多月経・頻尿・便秘 | 月経困難症・不妊 | 月経困難症・過多月経 |
原因因子 | 初潮がはやい・肥満 | 月経回数が多い | 多産・子宮内操作 |
診断法 | 画像 | 腹腔鏡・画像 | 画像 |
手術 | 有用 | 有用 | 困難 |
症状の比較
気と血のトラブルはそれぞれ2つしかありません。
・1つは不足した状態で、虚といい、気が不足すれば気虚、血が不足すれば血虚となります。
・もう1つは気、または血が滞った状態で、気が滞れば気滞、血が滞れば血瘀となります。
気虚 | 血虚 | 気滞 | 血瘀 | |
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症状 | 息切れ、話し声が小さく、話したがらない。精神疲労。 | 顔色が青白い、あるいは艶のない黄土色。爪や唇の色が淡く白っぽい。めまい。明るいところを見るとまぶしい。 | 胸脇腹部の脹満。張れて痛む。痛む場所が移動する。イライラ。怒りっぽい。 | 舌が紫暗色、あるいは黒っぽい瘀斑、瘀点がある。針を刺すような固定した痛み。しこり。 |
生理の状態 | 月経量は少ない、あるいは多い。色淡い、あるいはダラダラと出る。 | 月経血量少ない。色淡い、あるいは月経がない。 | 月経痛。月経前に乳房が張れて痛む。あるいは生理不順。 | 月経血色黒。塊がある。月経痛。月経の遅れ。あるいは月経がない。 |
基礎体温 | 体温は全体的に低い(低体温)。高温期の上昇が遅い。 | 低温期が長い(15日以上)。高温期が短い(13日以下) | いつ排卵したか分かりにくい。全体的に体温の変動が激しい。 | 月経期になっても体温の下降がスムーズにでない |
改善方法 | 補気。気を補う | 補血。血を補う。 | 理気。気の流れを良くする。 | 活血。血の流れを良くする。 |
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