腰痛
日本では、昔から鍼や灸を使った治療が盛んです。鍼灸とは、鍼や灸を使って体に刺激を与えることで、体を健康にしていく医療技術です。東洋医学のひとつである鍼灸は、現在では代替医療のひとつとみなされることもあります。日本での鍼灸の歴史は長く、大きく発展したのは江戸時代です。
現在の施術は、国家資格を持った鍼灸師が行います。鍼灸は、痛みを抑える効果が高く評価されており、様々な痛みの緩和に有効です。鍼の刺激によって、モルヒネのような役割を持つホルモンが痛みを抑えます。さらに、痛みを脳に伝達する神経をブロックする働きがあるため、痛みに対する効果が期待できるのです。最近は、美肌効果に着目した美容鍼灸も評判になっています。日本では、腰痛治療にもよく使われています。腰痛で悩む日本人は非常に多く、原因不明の腰痛で悩んでいる人も少なくありません。
腰痛の原因と当院での治療について
原因不明の腰痛の多くは、筋肉の緊張によって起こります。ですから、鍼治療によって筋肉の緊張を解けば、症状が改善されることが多いのです。腰痛の中で、最も多いのが筋筋膜性腰痛です。筋筋膜性腰痛は、普段使っていない筋肉を使ったり、重い荷物を持ち上げたりした時に痛みを感じます。
急性と慢性があり、急性の場合は、筋肉に緊張感があり、動かすと痛みがある場合と、痛みが強くて動かせない場合があります。慢性の場合は、腰全体がだるく、痛みなどの症状が出ます。
腰痛の治療では、触診で痛みのポイントをチェックして、鍼を使って治療を行います。鍼灸は、健康保険が適用されます。ただ、すべての治療に保険が適用されるわけではないのです。
ぎっくり腰や慢性の腰痛は、保険が適用されます。ただ、保険の適用を受けて治療を受けるには、医師の同意書が必要です。同意書を記入してもらったら、1週間以内に鍼灸院で治療を受けることになります。保険で治療を受けている期間は、その疾患に対して病院で治療を受けることはできません。