寝違えについて
寝違えとは、首の周囲の筋、腱、筋膜などの急性炎症の総称で首が捻挫のように軽度の炎症をおこし、首を動かそうとしたときに痛みを感じます。病院でレントゲン・CTなどの画像検査では異常がみられないことがほとんどです。
寝違えの原因
- 睡眠中やパソコン作業により長時間にわたって無理な姿勢を取ることで、首肩の筋肉や神経の圧迫
- 枕があっていない等で首に負担がかかることによる、関節や靭帯の炎症
- 睡眠中に体が冷えることでの血行不良、前日の過度なスポーツによる筋肉の疲労
- 横向きを長く続けることによる脇の下を通る腋窩神経の圧迫
などが考えられています。
*腋窩神経は首を支える筋肉を支配しているので、同じ姿勢で長時間圧迫されると首や肩の筋肉に痛みを伝えます。
寝違えの症状
寝起きに首を動かすと痛みが首や肩にかけて生じるのが、寝違えの症状です。
特に決まった方向を向くときに痛みが強くなり、首を傾けるような姿勢をとります。
痛みのパターン
- 首を右に回したときに反対の左側が痛む
- 首を右に回したときに右側が痛む
痛みの出方としてはこの2つのパターンがほとんどです。
前や後ろにまげても痛む、じっとしていても痛む場合やなかなか治らなず、症状が長引くときは首の関節が炎症・ヘルニアを起こしている可能や、他の病気を疑う必要もあります。
寝違えた直後にすること
「寝違えた!」と思ったら、まずは安静首を動かさないことが大切です。
楽な首の位置をキープするために厚めのタオルを首に巻くのもおすすめです。
痛みが出てから48時間程度は、炎症=熱をもった状態が続くので氷や冷湿布をあてるのもおすすめです。
*長時間冷やさないよう注意 湿布なら1時間 氷なら1回5分を目安にしてください。
やってはいけないこと
首を左右前後に倒してみたり、手で痛いところを触るのはやめましょう。ストレッチ、マッサージや温めることは、炎症が増し、痛みを強くしたり治るのが遅くなる原因にもなります。
寝違えは「首がケガ」をしている状態です。なるべく動かさない・触らないようにしてください。当日は、シャワー程度として、入浴も避けるようにしましょう。
寝違えは鍼灸が効果的
マッサージやストレッチは、炎症をひろげてしまう可能性があり逆効果になることもあります。鍼灸はツボを刺激して、痛みを和らげることができます。
当院では、首を直接刺激するのではなく、手や足のツボを刺激していく治療を行います。
寝違えのツボ 落沈(らくちん)
手の甲側で、人差し指と中指の間から手首側に1㎝ほど入ったところ。骨と骨の間を指で手首側に押していくと突き当たる部分です。
寝違えでお悩みなら当院にお任せ下さい
寝違えは発症した直後には、楽な位置から首を動かさないことが大切になります。首を動かしたり、手で触ることをせずに安静にし、当院にご相談されることをお勧めいたします。
当院では、経験豊富なスタッフが痛みや不調の原因を追究し、根本から治療していきます。
寝違えでお悩みなら当院にお任せ下さい。ご来院を心よりお待ちしております。