卵子の数と質
女性は、お母さんのお腹にいるときに、一生分の卵をもっています。
その数は、妊娠5~6ヶ月の時で700万個ともいわれ、この時点が卵子の数はピークをむかえます。
それから、卵子は増えることはなく、徐々に減っていきます。
出産時には700万個から数が減り200万個、成長し月経を迎えるころには30万個ぐらいまでになるといわれています。
そこから毎日、排卵の有無にかかわらず30~40個ずつ卵子は減っていきます。
閉経を迎えるころには、数千個程度になります。
女性が一生の中で排卵する卵子の数は500個ほど。その他の卵子は、成熟することなくなくなっていきます。
卵子の成長には、
脳の視床下部から分泌されるGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)
脳下垂体から分泌される FSH(卵胞刺激ホルモン)
卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン) 黄体ホルモン(プロゲステロン)
この4つが大きく関わっています。
そしてホルモンを運ぶのは「血液」です。
ホルモンは血液に運ばれ、卵巣、子宮等の器官に運ばれて行きます。
例えば、FSH(卵胞刺激ホルモン)は脳の下垂体から分泌され、卵胞を成熟させる働きがあります。
血行が悪いと、FSHが卵巣に運ばれず、卵胞の発育ができなくなります。
排卵するときは、「血管新生」といって新しい血管が増えていきます。これは卵巣内の毛細血管が増えることで、卵胞に十部なFSHが行きやすくなり、質のいい卵を作ってくれます。この血管新生を起こすためには血行が良いことが大切です。
鍼灸では、よく「冷え」のサインを大切にしてカラダを診ていきます。
冷えがある時は、血液循環が悪くなっている兆候ともとれます。
この部分を鍼灸で改善させることは、質のいい卵をつくるためにも重要です。