排卵誘発剤の副作用緩和
体外受精で使う排卵誘発剤とは、卵胞の成熟と排卵を促すための薬剤です
排卵誘発剤の効能・種類
・排卵誘発剤の効果は
卵胞を育成し、排卵を促すものです。採卵を行うために、体外受精の治療においてよく使われます。
・排卵誘発剤は、様々な種類
内服薬のクロミッド、注射で投与するゴナドドロピン製剤などがよく使われます。
排卵誘発剤は、採卵前や胚移植後などのタイミングで様子を見ながら複数回投与されます。
母体の子宮や卵巣の状態などを考慮しながら、どの薬剤をどれくらい投与するかが決められます。
排卵誘発剤の副作用
忘れてはならないのが、排卵誘発剤には副作用が起こる場合もあるということです。
・多胎妊娠の増加
・卵巣過剰刺激症候群
・流産の確率が高まる
上記は、不妊治療において重大なケースになるので特に注意が必要です。
内服薬であるクロミッドの副作用は、
①子宮頚管の粘液量の低下 ②子宮内膜の増殖の抑制 がみられます。
このほかにも、頭痛や吐き気が強く出て、薬の使用を中心することも見られます。
鍼灸治療による副作用の緩和
卵巣過剰刺激症候群は、卵巣の反応性が良い方、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS )の方に発症しやすいといわれています。
体外受精をおこなうケースで、HMG の使用量も多くなるので、卵巣過剰刺激症候群の発生も増加傾向にあります。
排卵誘発剤を使用する場合にでる、おなかがはる(腹部膨満感)、下腹部痛、吐き気、嘔吐などの副作用の症状が出た場合の症状緩和、予防が鍼灸施術のメインになります。
副作用が出る場合、交感神経が優位になり内臓が緊張状態にあるので、鍼灸で副交感神経を刺激しカラダをリラックスさせ、消化吸収などの活動活発にしていきます。
月経前症候群(PMS)の鍼灸施術 症例報告
鍼灸施術の内容
本治法で、反応が強い臓器のツボを軽く刺激していきます。
副作用を抑えるためには、カラダの緊張は悪影響にもなるので、鍼の本数も少なく抑えていきます。
お灸を使用する場合も、数はすくなく、腹部などにする場合は温灸などのあつさがやわらかい、軽めなものにしていきます。
また、自宅でセルフ灸をすることでも症状を緩和できます。
温灸などのやわらかい熱刺激を加えることで、副交感神経の働きを高めていきます。
「熱い」と感じるよりも、「温かい」という感覚を目安にすることが効果的です。
同じツボの場所に、1~3壮していただきます。
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