年齢が上がるほど気をつけたい帯状疱疹と、その後遺症
過度の疲れやストレスが原因となり引き起こされるのが、帯状疱疹です。国内では50代から発症率が上昇し、80代までに3人に1人がかかるとされています。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の疾患です。初めて感染したときには水ぼうそうとして発症し、治った後もウイルスは体内に残り続けます。 加齢や疲れなどで免疫が弱まるとウイルスが再び活動を始め、帯状疱疹となり皮膚表面にあらわれます。
身体の左右どちらかの神経に沿って、ピリピリと痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まって帯状に生じるのが特徴です。皮膚が正常な状態に戻るまでには1か月ほどかかります。
多くは上半身にあらわれますが、顔面、特に目の周りにもあらわれることもあります。
加齢とともに移行率が高まる帯状疱疹後後遺症
帯状疱疹の合併症の中でもっとも頻度の高い後遺症に、帯状疱疹後神経痛というものがあります。帯状疱疹にかかった人の約2割が後遺症に悩むとされ、加齢とともに移行率は高まることから、高齢者ほど後遺症に悩まされやすいです。
帯状疱疹後後遺症は、肌の表面から斑点や水ぶくれが消えても以前のような痛みが残ります。症状や程度は人それぞれですが、「ズキズキとした疼くような痛み」や、「焼けるような痛み」などと表現されることが多いです。
あまりの痛さに夜もなかなか眠れなくなり、うつ状態になる人もいて、精神的なケアも必要になってきます。
なぜ高齢になるにつれ発症率が上がるのか
若年層は神経が傷つけられても、修復が早いので帯状疱疹後後遺症は起きにくいとされています。しかし年齢を重ねると、皮膚表面にある斑点や水ぶくれは完治していても、神経の修復に必要な時間が長くなってしまい、傷みが残ってしまうのです。
帯状疱疹・帯状疱疹後後遺症には鍼灸がおすすめ
帯状疱疹や帯状疱疹後後遺症に対して有効な治療方法の一つが鍼灸です。神経痛は鍼灸治療が最も得意とする分野でもあり、長年の歴史もあります。
皮膚表面の痛みを和らげるだけではなく、鍼灸には体質の改善や免疫力の向上といった効果もあるので、神経ブロック注射よりも効果的とされているほどです。実際に後遺症に悩まされていた人の中には、鍼灸治療を受けた後に症状の改善を実感する人が多くいます。
効果的とされる理由は、鍼と灸で交感神経の作用を抑制すると同時に副交感神経の作用を促進するからです。これまで悩まされてきた痛みの症状に加えて、不眠や精神の安定状態を改善したりする効果も見込めます。
帯状疱疹・帯状疱疹後後遺症でお悩みの方は当院にお任せください
もし帯状疱疹を発症した場合は、早い段階で鍼灸治療を行うとそれだけ早く改善が見られます。帯状疱疹後後遺症による皮膚の気持ち悪さや症状も鍼灸治療で改善できますので、お気軽に鍼灸サロンRiccaへご相談ください。