不妊治療で使う薬について
「排卵誘発剤と排卵促進剤ご存知ですか?」
不妊治療では必ず出てくる薬です。
ただ、初めて処方されたり、初めて注射される時には何となく抵抗がある人もいると
思います。
排卵誘発剤と排卵促進剤の違いについて
排卵誘発剤は、卵巣で成熟する卵胞の数を増やして、質の良い卵子を育てるために使われるものです。
排卵を促す作用も確かにあるのですが、それ以上に、「卵子を育てる」働きを期待して使われるものです。
排卵促進剤は、文字通り排卵を「促進」するためのものです。
排卵誘発剤で卵胞を育て、その大きさが一定の大きさになると、排卵促進剤を注射します。
そして、注射してから36~40時間後に排卵が起こるというものです。
排卵誘発剤は不妊治療で使う薬としては、最も一般的なものではないでしょうか
ただ、不妊治療とは言っても使われるタイミングは色々あります。
まず、タイミング法や人工授精に取り組む時に、妊娠確率を増やすために使われます。
排卵誘発剤で卵子をしっかりと育てて、排卵促進剤で育った卵子を計画的に排卵させます。
そうすることで、タイミング法や人工授精をベストの状態に持って行けます。
体外授精でも同じく、より確実に卵子を育てて採卵するために、
排卵誘発剤と排卵促進剤が使用されます。
また不妊原因となる病気の治療で使うこともあります。
月経不順、無排卵、卵胞が大きくならないなどの排卵障害の場合や、黄体機能不全、
多嚢胞性卵巣症候群の治療で使用する場合もあります。
排卵誘発剤にも排卵促進剤にも、副作用はあるので、そこを理解して処方してもらうのが良いと思います。
使用する製剤によって、副作用の度合いは違ってくる
・頭痛、目のかすみ、吐き気
・子宮内膜が薄くなる
・子宮頸管粘液が少なくなる
・OHSS(卵巣過剰刺激症候群)を発症する
・多胎妊娠の可能性がある
といった副作用があります。
鍼灸をどう使うか?
Riccaに通院している患者様の多くが、病院と鍼灸治療を併用して治療を続けています。
薬を使うとどうしても身体に負担がかかってくるので、こうのような副作用がでてしまいます。
(人によっても副作用の出方が少し違います)
鍼灸治療はそうような副作用による様々な症状に対しても、一人一人に合わせた治療が
できますので、その周期ごとに治療をすることをおすすめします