二人目不妊を男性からみて
「そろそろ、もう一人。」「年齢的にも今ぐらいかな?」
二回目の出産のためにと、来院される患者さまが増えています。
女性で不妊治療を経験されて出産をした方は、不妊治療の知識も豊富です。
通院や体調管理に対する意識が高い方が多いので、治療もスムーズにすすみます。
それでもなかなか妊娠できないという方は、たくさんいらっしゃいます。
二人目不妊とは、流産歴の有無は問わず、一人お子さんがいて、その後次のお子さんがなかなかできない状態をさします。
二人目不妊の原因は
・出産時の出血、感染症
・もともと不妊の因子を持っていた
・加齢
・ホルモンバランスの乱れ
等が良く言われています。
上記の原因に対して治療をすすめていくことが大切ですが、男性側の原因、治療も一人目の時以上にしっかり考えて行く必要があります。
男性は「一人目が出きたのだから、自分は大丈夫。」と考える人が多いですが、それは大きな間違いです。
男性も年齢があがれば、健康な精子をつくる力は衰えていきます。「不妊治療において男性は加齢の影響を受けにくい」と言われていたのは過去の話です。
奇形等、精子の質、量の低下、射精の力も衰えます。
二人目不妊の原因の80%が男性側で精索静脈瘤であるとの報告もあります。
また、2人目不妊の治療を始めるとき、男性は1人目の出産の時よりも仕事が忙しい方が多いです。
「通院につきそってくれない」、「二人目はいらないのでは」と考えてしまい、ストレスで体調を崩す女性もいます。
最初の出産のときは、検査を受けなかったという男性も、二人目の時ほど自分の状態をしっかりみていくことが大切です。
自身の体調管理もありますが、検査を受けることで夫婦で治療をしている意識をお互いに持つは、パートナーを安心させ、ストレスを和らげてくれます。
二人目不妊の治療の時は、子供を授かりたい気持ちと、子供に弟・妹をという気持ちも加わります。
パートナー、子供のために、男性ができることを考え、家族で治療を進めていくことが大切ですね。