精索静脈瘤について
睾丸の上を流れる静脈が肥大化して、こぶのように腫れあがった状態をいいます。
左右ある静脈のうち、80〜90%は左側にできます。思春期以降の男性の約15%、男性不妊の約40%に認められます。
また、二人目不妊の78%は精索静脈瘤が原因といわれています。多くは成人男性ですが、まれに小児にもみられます。
本来は精巣から腎臓の静脈へと流れるはずの血液が逆流してしまうため、精索静脈がコブのようにふくれてきます。
精索静脈瘤の症状
睾丸の上部に腫れをふれることや、陰嚢の痛み(玉袋の痛み)を訴えることもありますが、自覚症状がないことも多く、発見されないまま放置してるケースもよくみられます。
精索静脈瘤は、本来精巣から腎臓の静脈へと流れるはずの血液が逆流してしまう現象です。それにより、睾丸の血流量が異常をきたし、温度が上昇していきます。
もともと、睾丸は「熱に弱い」習性があるため、カラダから離れたところにぶらさがっています。温度が上がることで正常に精子を作ることができず、男性不妊を引き起こす原因になります。
精索静脈瘤のグレード(段階)
グレードⅠ | 立位腹圧負荷(Valsalva maneuver)で触り、確認 |
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グレードⅡ | 立位(患者が立った状態)で触り、確認。触ってわかる・腫れている |
グレードⅢ | 視診(目で見て)確認可能。見てわかる・陰嚢が凸凹している、腫れている |
精索静脈瘤は手術が適応
精索静脈瘤の診断がでたら手術が可能です。
男性不妊の中で、手術ができる不妊原因です。診断されたとしても、マイナスに考えることはありません。
上記に記載したグレードⅠ・Ⅱの状態の場合、手術をせずに漢方やサプリメントを処方する医師も多いです。
グレードの低いⅠ・Ⅱには、手術の効果は低いとする論文も出ているので、主治医に相談しながら治療をすすめていく必要があります。
エコー検査で精巣周囲の静脈の太さ3mm以上が複数または2.8mm以上が多数あるものを手術適応と
している場合が多いようです。
手術をしないことによるリスク
代表的な症状として
・精液の量や運動率の低下等、所見の悪化
・精子の奇形によりDNAがダメージをうける
・精巣機能障害が進行する
・陰嚢や鼠蹊部に痛みが出ることがある。
・男性ホルモンの低下 などのリスクが高くなるといわれています。
専門病院での診断がおすすめ
男性で鍼灸サロンリッカへ通院されている方の多くは、奥様・パートナーの方と同じ病院に行っていることが多く、ほとんどが産婦人科です。
精液検査はしても、精巣の状態を見ることはしない病院もあります。
男性不妊の専門は「泌尿器科」です。精液検査の結果によっては、男性も専門病院を受信することも考慮する必要があると思います。
精索静脈瘤の鍼灸
精索静脈瘤のグレードが低い場合、漢方やサプリメントを処方されることからも、血行をよくすることや自律神経を整えることでも、精索静脈瘤を改善する可能性は大いに期待できます。
実際、グレードの低い精索静脈瘤の精液所見は必ずしも悪いということはありません。
グレードⅢの状態や、静脈瘤が左右両方に出ている場合、年齢が高い場合は早期に手術をした方がいい結果が出やすくなると思いますが、グレードⅠに関して言えば、鍼灸で症状の改善がはかれると経験上感じています。
鍼灸で血行を良くすること、射精回数を増やすことで精子の質をあげることが大切です。
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