乏精子症について
精子をつくる機能に問題のある造精機能障害の一つで、その大半は原因がわからない特発性造精機能障害になります。乏精子症とは、この造精機能障害によって、出された精液中の精子濃度が低い状態です。
精液検査(精液量、精子濃度、運動率、運動の質、精子の形態、感染の有無)
精液量 | 1.5ml以上 |
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総運動率 | 40%以上 |
乏精子症とは精液中の精子濃度が2000万/mlより低い場合のことをいいます。精子濃度が正常値よりもわずかに低いものから、0に近いものまでと様々な場合があります。
WHOが2010年に改訂した精液所見の基準値では、精子濃度は1mLあたり1500万個以上とされています。
精液所見は変動が激しいので、間隔をあけながら精液検査を数回行い、常に基準値を下回ると乏精子症と診断されます。
自然妊娠しやすい精子濃度とされるのは1mLあたり4000万個以上、総運動率は50%以上ともいわれています。
乏精子症の治療
まず非内分泌療法という治療が選択される場合が多いです。非内分泌治療は、漢方薬やビタミン剤を使用し、精巣の血行を良くし、受精する力を高めていこうという治療方法です。
漢方薬を使ったからといって、精液検査の結果が良くなるかは、まだ確実なものではありません。
しかし、精子の質は良くなる(妊娠がしやすくなる)という結果はたびたび報告されており、医師も乏精子症の治療に漢方薬を使用しています。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
男性不妊治療に用いられることが多い漢方です。
精子の数や運動率を改善する効果があると言われています。
また、男性ホルモンのテストステロンという物質の分泌を良くする、食欲があまりない人、胃が弱い人、気力が湧かない人などにも向いている漢方なので、妊娠のための体力づくりに、服用を勧められるということもあります。
鍼灸治療
東洋医学の考えでは、乏精子症は「精と陰液が不足した状態」です。体の中に熱が溜まり、精子の減少や、精子をつくる腎臓の働きが低下した状態。更に精液の産生が不足し粘度が増して精子の運動が障害された状態です。
手足がほてりやすい体質の人が多く、性欲の亢進、持続性勃起などの症状が出ることもあります。
鍼灸で腎経(じんけい)という腎蔵の働きを高める作用を持つツボの中から、ツボを選択して治療をしていきます。
腎蔵の働きを整え、体の中の熱を冷ますことで、精子をつくりやすいように体内環境を整え、乏精子症の症状を改善していきます。
乏精子症による男性不妊の治療は、東京港区の鍼灸サロンRiccaにぜひご相談ください。
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