精子の質
男性不妊治療では、「精子検査」をしていきます。
・精子の量は十分か?
・精子の動きは活発か?
現在の精子の状態を、顕微鏡で確認していきます。
精子の数も多く、動きもよければいいと言われていましたが、近年の研究によると数や動きに問題がなくても、妊娠するための能力に問題があるケースもあります。
逆に、精子数が少数であっても質の良い精子がいて、それを抽出することができれば、顕微授精などの方法と組み合わせることにより妊娠することが可能となるといわれています。
質のいい精子とは
精子が卵子へ侵入するために必要な反応を備えているか(先体反応)
*先体反応=精子と卵子が合体するときにおこる反応、これがないと授精ができず妊娠にいたらない。
精子頭部の形態が乱れたり、歪な状態となっていないか、空砲がないか
精子のDNA鎖に損傷が生じていないか
精子は頭としっぽがあり、頭の部分には、DNAや先体など、妊娠のための必要な機能がつまっています。
これらの条件により質の良い精子を選別し、それを体外受精、顕微授精等に用いれば、妊娠率の向上、流産率の低下に寄与することが多くの臨床データにより報告されています。
精子の質をあげるには
射精のたびに精子の質が上がる!
東北大学医学部泌尿器科学教室の報告によると
「頻繁にセックスをしたら、精子の量が減り、精子の質が低下するのでは?」連日にわたる頻回の射精は精子数の減少を招くものの、 逆に精子の運動率は日を追うごとに上昇するという研究結果が発表されています。
男性不妊の治療が活発なオーストラリアで行われた不妊治療の研究にて
精子のDNAの損傷が正常なレベルよりも大きい男性118人に対して、7日間毎日射精をしてもらい精子の質の変化を比較しました。すると、8割の男性が精子の質が良くなっており、DNA損傷率も34%から26%に下げることができました。
この研究を行なった医師は、毎日の射精で多少精子の量が減ったとしても、精子の質を高めて運動率を良くすることで妊娠力がアップすると語っています。
精子を作る環境を
男性不妊専門医の石川智基医師のお話では、
海外の専門家の間では、“質が低下”する原因を取り除くには、生活習慣の改善が効果的だとされています。
例えば妊婦にもよくないとされるタバコは、精子にも大敵です。そして、“ブリーフよりもトランクス” “長時間の入浴やサウナを控える” “膝の上でノートパソコンを使わない”など、精子を作る精巣に熱を与えないことが重要だといいます。
「少しでも精子の質を改善させるため、生活習慣を改善させる。妊娠の確率は、間違いなく上がると思います。」と話しています。
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