鍼灸サロンRiccaの診察
どのツボを選ぶか?
施術に使うツボをどうやって決めていくか?
鍼灸で選ぶツボは、症状や日常生活の状況で変えていきます。毎回、同じツボを使うのではなく、施術をするまさにその瞬間一番反応が強く出ているツボを見極め使っていきます。
カラダには400ちかいツボの種類があり、一つ一つに効能があると言われていますが、反応がでていないツボを使用しても
効果は少ないと私たちは考えています。
だからこそ「選穴(せんけつ)」=ツボを選ぶこと にこだわり、施術を受ける患者さんにもツボを一緒に探し、反応を感じてもらえるようにしていきます。
ツボの探し方
ツボの探し方にもいろいろな方法があります。もっともポピュラーなものは、指で押して反応をみるというやり方です。
ただ、押す強さや、押し方でも反応の出方が変わってくること押すことで筋肉が緊張し、カラダにストレスを受ける人もいるので、私たちは別の方法を選択しています。
鍼灸サロンリッカでは、ツボを探すとき皮膚をさするようにこすっていきます。ツボの上をやさしくさわっていくと、反応がでているツボは他のツボよりも「くすぐったい」と感じます。
患者さんと私たち術者が反応がでているツボを同じように認識できれば、施術の信頼性もあがりより効果を実感していただけると考えています。
カラダのみかた
痛みやだるさ等がでると、人はいろいろな表現でその不調を訴えています。
寒けがする、ほてる、筋肉痛、力がはいらない。同じ症状でも、表現の仕方は人それぞれです。
また、症状が単独で出てくるものと、色々なものが組み合わさってあらわれる場合もあります。肩こりでも、肩だけの人や、肩の筋肉の緊張から頭痛も併発している人もいます。
局所ではなく全身をみて施術
腰痛を見る時、いきなり腰にはりをする方法もあります。それだけで症状が良くなる人もいれば、とれないという人もいます。
腰痛の原因が足など下半身からくる人は、足の施術も必要になります。座り仕事が多く、上半身からくる腰痛は上半身の施術が必要になります。
鍼灸サロンリッカでは、どの症状に対しても局所だけの施術はしていません。全身の状態を診て、体調の回復をはかるように努めています。
虚実(きょじつ)について
体調が崩れる時、大きくわけてカラダは二つの状態になります。東洋医学では、それを虚実という言葉で表しています!
鍼灸の治療は虚実(きょじつ)を判断することが大切です。
虚実の判断は患者さんの体質や体力を知ることや病気を引き起こす原因を見極めることに繋がります。
鍼灸の治療では、『同病異治』といって、同じ病気でも虚証の場合と実証の場合では治療が異なります。
これがオーダーメイド治療と言われる理由の一つです。
虚証とは、体の正気(抵抗力)が衰えているために起こる病気です。
例えば、疲れやすい、食欲不振、風邪をひきやすいなどの症状があり風邪を引いても体がだるい、のどの痛みや軽い咳などで熱はあまり出ませんが、正気が不足しているため、回復するのに時間がかかり、慢性化しやすいです。
実証とは、正気は衰えていませんが強い病邪(ウイルスなど)と戦って病気が起こります。
普段は風邪など引かないのに、インフルエンザなど強い病邪に罹ると症状が急性に現れ、高熱、激しい咳、嘔吐や下痢など強い症状が起こります。
この虚実の判断をするために、病状とは関係ないような質問をしたり、体の色々な反応をみることが大切になります。
虚実の鍼灸治療について
虚証の場合、体力や正気の衰えを回復させるための治療が必要で、これを補法といいます。
実証の場合、病邪を追い出す治療が必要で、これを瀉法(しゃほう)といいます。
鍼治療の場合、鍼を刺す手技方法により灸治療では、間接的に温めたり直接肌にお灸をすえることで、また灸の数などにより補法と瀉法を使い分けることができます。