排卵をサポートする鍼灸
排卵は、「卵胞」の成長に支えられています。
皆さんはご存知だったでしょうか?
排卵は、卵巣の中で卵胞が正常に成長しているからこそ起こります。
排卵が遅いということは、卵胞の成長速度が遅いくなっているとも考えられます。
卵胞とは卵巣の中に入っている袋状のもの。
卵胞の中に1つの「原始卵胞」という卵子の元が入っています。
排卵は、その原始卵胞?卵子が成長することで起きます。
女性は生まれた時点で生涯排卵する分の卵胞があります。成長することで増えることはありません。
生まれた時に約200万個あった卵胞は、初潮を迎えるまでに自然減少し、初潮時には約20~30万個までになります。
そして、毎月の生理のたびに約1,000個の卵胞が減少し、そのなかの10個前後が成長し、最も成長した1個の卵胞だけが排卵するという仕組みになっています。
卵胞の大きさは元々0.05mmで、それが約20mmまで成長すると排卵します。
正常な卵胞であれば、排卵の1ヶ月前頃までに約5mmまで成長し、その後は1日に1.5~2mmのペースで成長して、排卵を迎えます。
卵胞の成長速度は、女性ホルモンの分泌量に左右されるため個人差があります。
卵胞を成長させる女「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の分泌量が少ないと、卵胞の成長速度も遅くなります。
その結果、通常であれば28日周期でくる生理が35日、40日と延びてしまいます。
エストロゲン(卵胞ホルモン)は、脳の視床下部から卵巣へ指令が出ることで分泌されます。
この視床下部は精神的・肉体的なストレスの影響を受けやすく、緊張がつよくなると卵巣への指令をうまく出せなくなってしまいます。
そうすることで、卵巣からのエストロゲン分泌量が減少した結果、卵胞の成長速度は遅くなってしまいます。
生理周期が遅れているときは、日常生活や仕事でかかる精神的・身体的ストレスを減らしていく必要があります。
病院では、ホルモン剤を投与して体内のエストロゲンを補充し、卵胞の発育をサポートする方法がとられると思います。
ただホルモン剤も人によっては次の周期まで体の中に残っていて、卵胞期に急に大きくなったり成長スピードは変わってしまう場合もあります。
ホルモン剤を使って体に負担がかかっている場合に、鍼灸治療を併用して全体の内臓機能のバランスも一緒に整えていく方法があります。
理想は薬を使わなくっても、生理周期が整っているカラダでいること。そのサポートをリッカはさせていただきます。